突然ですが僕はコーデュロイが好きです。少しナードなところが好きです。起毛しているのですがそこに気を使わず履いてくたびれた様子も好きです。

これは70年代にジーンズメーカーで起きた物語を僕が勝手に作りました。時代はカウンターカルチャーのその先へ進んでいました。ジーンズメーカーは若者の心をつかもうと様々な工夫を凝らします。これまでのような品質を高めれば消費者がついてくるといった時代は終わりをつげ、消費者がファッションとしてどう取り入れるかを自身で考えるようになりました。つまり品質は当然ながら、さらにイメージが重要だったのです。さて、当のジーンズメーカーの企画室にも若手社員がいました。彼が任された仕事はいわゆるセカンドクラスの商品企画です。代表品番は触らせてもらえず、まだまだ勉強中といったところです。担当品番は519。言ってみればスーパーチープルックです。ストレートシルエットのそれは脇はインターロックの簡易仕様、コインポケットも簡易仕様、リベットは与えてもらえません。ディテールで見れば残念なこのジーンズに彼はカラーを使うという新しい作戦を思いつきます。そうコーデュロイを使ってとにかくいろんな色を発売させます。ダークカラーだけでなく、ライトブルー、ライトグレーやマスタード。彼の挑戦は見事に成功します。もともとの値段が安かったこともあり、若者の間で大人気となります。そうした中、メーカーの中では中堅クラスの彼の先輩が慌てます。このままでは自分の立場が危ういのです。先輩の担当は505。スタイリッシュで名の通ったオシャレ品番です。なぜ、後輩の519がスマッシュヒットを飛ばすのか?彼は考えます。そこで出した結論は505もコーデュロイをマルチカラーで展開しよう!でした。ところが、コーデュロイは特殊な生地です。デニムのようにはいきません。ここからは先輩の剛腕発揮です。519の工場に乗り込みます。505を作れと指示を出します。そうしてまんまとコーデュロイ505を作ることに成功します。完成したそれは505の品番こそあれど、519そっくりです。505らしさといえばリベットがつくことぐらい。先輩ずるいわぁというお話でした。

ということでNocomply jeansではこの物語を忠実に再現しました。505ベースのコーデュロイですがつまり519ベースのようなものです。生地には硫化染めのコーデュロイを使用しました。これで履いたり洗濯したりでどんどん表情が変わっていきます。セットアップでジージャンのご用意もございます。春用のPOPなカラーでご用意しましたので是非お試しください。

 

Nocomply jeans  sulfur cords

Jeans  NC505BF

color : blue / gray / mustard

price : 12.000yen+tax

W30 W32 W34 W36
WEIST 79.0 84.0 89.0 94.0
 LENGTH 30 77.0
LENGTH 32 82.0   82.0
LENGTH 34 87.0
THIGH  31.5 33.0 34.5 36.0
F.RISE 24.5 25.5 26.5 27.5
HEM W. 19.0 20.0 21.0 22.0
洗濯後に縮みが出ます。ウエスト2~3センチ 股下2~3センチ程度です。

 

Jeejyan NC70505E-C

color : blue / gray / mustard

price : 20.000yen+tax
36 38 40 42
CHEST 99.0 104.0 109.0 114.0
BACK LENGTH 55.5 57.5 59.5 60.5
SHOULDERS 44.0 46.0 48.0 50.0
SLEEVE 59.5 61.0 62.5 63.5
洗濯後に縮みが出ます。チェスト1~1.5センチ 着丈/袖丈1~1.5センチ程度です。