シュアーのスウェットに新色！シルバラードオンザムーンが登場です！！

今年も好評をいただきましたシュアーのスウェットに待望のモクグレーが登場です。（お待たせいたしました）
発表まで時間がかかったのには深ーい訳がありまして、やっとご案内できるので興奮気味で失礼します。

理想のモクグレーが作りたくって、シュアーオリジナルブレンドで糸から作りました。

シルバーに輝くモクグレーのスウェット。グレーが濃くても、薄くてもダメで、それでいて、黒の粒子が流れず立っていること。これが理想でした。なんて難しい話ですが、この後、シュアーの壮大な冒険が始まります。

先ず、モクの糸は白いワタと黒いワタのブレンド比率で色味が決まります。そして、ワタの混ぜ方で表情が決まり、最後に、ワタの素材と精紡（糸にすること）の方法で質感が決まります。これを全てリクエスト…しまして作りました。

バージンコットンを77％と黒いワタの比率は11％に決めました。（魅惑の杢グレーはおおよそ13％です）黒の粒子を立たせるには粗挽きにします。足して88％…残りの12％は秘密にしたいのですが、紹介にならないので、ご案内します。実はなんとオチワタを追加です。（オチワタとは紡績中にはじかれて落ちるワタの事です。これをリサイクルすることにしました。）

ここにも思い入れがあって、ただレプリカじゃなくて、新しいチャレンジをしたかったのです。88-12詳しい方はご存知ですね。モクグレーの黄金レシピです。当時のものはコットンとレーヨンの混紡です。シュアーはNEW88-12をバージンコットンとリサイクルコットンの比率で表現することにしました。

そして、冒険は続きます。

スウェット＝裏毛　生地を作ります。スウェット生地を作るには3本の糸を使います。この組み合わせでも生地の色が変わります。辿りついた答えは表＝グレー、中＝生成り、裏＝生成り こうすることで中糸が表に出てきて、グレーが光ります。

起毛についてもいろいろございまして、シュアーのスウェットはBD糸(空紡糸）を使いますが、魅惑の…シリーズはセミコーマ糸です。少し高級でソフトタッチです。そんな理由から起毛も少しだけソフトに書けました。

また、フライス部分にも工夫が。2本一緒に編むのですが、1本をグレー、もう1本を生成りにして編んでいます。ちょっと変わった色味の仕掛けはこんなところにもありました。

あれ？クルーネックは？

クルーネックとパンツが、シュアープロで登場です！シュアープロとは、より過酷な状況での使用を想定したモデルです。表地はシュアースウェット15.2オンス、裏にはワッフル10オンスを組み合わせた、合計は25.2オンス！です。

生地を2枚一緒に縫い上げるダブルフェイス仕様です。当然コットンの使用量が多いので暖かく、縫い目の質感も大きくなりますのでナイスです。クルーネックはポケットを追加、アボイドスリーブを前後スイッチングしてエルボーパッチを追加です。パンツにも裏にワッフル、そしてニーパッチを追加しました。これらのパッチは表地を使っていますので、もし破れても表地が出てくる、ゾンビ化が楽しみな仕様です。

いきなりの登場ですが、すでに業界ではウワサの出来です。Ｌサイズのクルーネックは総重量が1kg。本当に必要な方はきっといるはず。ということで商品化いたしました。

販売方法について

コーンヘッド、スエスタ、パンツについてはすでに生産を始めております。11/27日より予約販売を行います。お届けの予定は12/10～末にかけて出来上がり次第発送させていただきます。ご予約の期間について期限はございませんが、すべてのアイテムについて、サイズ毎の数量を決定して生産をはじめておりますので、売切れ次第終版となります。また、今回の生産分ですべて生地を使い切りますので、追加生産の予定はございません。
スウェットのモクグレーはやっぱり王道で、デニムやミリタリーそして、スウェットにも合わせやすくていいですね。こだわりのシルバラードオンザムーンは、いろいろと制約が多く恐縮ですが、これは！という方はどうぞよろしくお願いします。

シュアーのスウェット（カラーシリーズ）とサイズ感はそろえております。タンブラー仕上げをしておりますので、洗濯での縮みはありません。
表糸がBD糸から、セミコーマに変わりましたので若干ソフトな肌触りです。

壮大なプロジェクトをムーンショット計画というそうです。理想を形にするのに紆余曲折がありまして、サンプル～発売をまじかに控えた今、月から帰ってきたような気分です。カラータイトルはシルバラードオンザムーン、シルバーは銀でエルドラドは宝の山、合わせてシルバラード、月から帰ってきた気分なので、オンザムーン。ちょっと長いですが、みんなにいいことあればいいなと思います。

それでは、また。

戸谷より