
シュアーは1960年に存在しました。
なんて無さそうで、有りそうなお話。
好景気に沸くアメリカでは、次々にビッグアイデアが生まれて、車はロケットみたいで、スウェットは縦が横になったり、ジージャンのポケットは二つになるし、その完成系が1960年代です。
そんな憧れもあって、何かシュアーにしかないものが出来ないかと思って作りました。
アボイドスリーブは縫い目が重ならない袖の付け方の呼び名です。
“縫い代が硬くない、袖はストレスフリー”
なんて大袈裟なキャッチコピーが浮かびます。…だけどさ、実際人間そんなにやわじゃ無い(笑)
当時パターンスキルに立体裁断という概念は無くて、真っ直ぐでも引っ張れば伸びるってなんとも、アメリカらしい。
ミシンは途中で糸を切らずに一筆書きのように続けて縫うのが好ましい。これはもっとも、アメリカらしい(笑)
今っぽいので有れば、複雑なカッティングも可能だけど、憧れを素直に受け止めて、後ろ肩から脇に縫い抜ける、ウルトラCを思い付きました。
オマケにアボイドって逃げるって意味。
縫い代をかわすって意味だけど、本当は、
“ミシンのルーパーはアボイド軌道で
針の周りを3000rpmで回転します”
ってミシンマニアしか知らないポイントから解釈、採用した変態的ネーミングです。
お手元のコーンヘッドのステッチを指でなぞったら、もう君もSURE科AVOID属CORN HEAD種です(笑)
ほら、無さそうで、、、是非確かめてみてね。