/wp/wp-content/uploads/2021/01/IMG_4475.jpg

こんばんは。

今夜はSURE’S SURPLUS SUPPLIESのご紹介です。サープラスって言葉はミリタリーアイテムなんかでよく聞きますね。なんやの?サープラスって??余剰品、余りって意味です。それで、僕たちの場合は製品になる前の生地の段階でよくサープラスが出てきます。

洋服作りのセオリーとして反取りというものがあります。生地がロールになっているものを原反(ゲンタン)と呼びます。そこから洋服のパーツを切り出すのですが、1着のパーツはその原反の中から取るようにします。これを反取りのルールといいます。複数の原反をまたいでとるということはしません。スウェットシャツの場合20m前後が原反1本ですが1着に使うのは90センチほどで、順番に取っていくと最後に必ず余りが出ます。つまり、生産量に比例して余った生地が出るということです。

そんな都合で余った生地が手元にあるのも自社工場ならではです。これが結構な量がたまってきます。生地としては申し分のないものですが、色ブレや品質管理のために通常は捨てられるか、ミシン磨きに使われたりしていました。やっぱりバッサリ捨てるのは気が引ける、そんなところです。

原反が違う生地を混ぜて使うのは、いわばタブーです。

そんなタブーにサープラスって枠があれば、せっかくの生地は捨てなくていいし、ちょっとお求め安くしてお届けできたりもします。意外な組み合わせにチャレンジって事もできたりして新しい発見につながるかもしれません。重ねてになりますが、やっぱり生地を捨てるってのが僕は好きになれません。

今回はクルーネックとパーカーでご用意しました。クルーネックはオリジナルでも使っているホワイトの生地に杢グレーのリブの組み合わせ。あー見たことあるの組み合わせですね。でも探すと売ってないって面白いものができたと思います。ちょっとかわいくなるのかな?と思ったりしますがヤングはそのまま、オジサンはあえての抜け感にチャレンジしていただきたいです。

パーカーの生地は先述の余りではなく、試験反です。試験反とは本生産を行う前に少しだけ作ってみた生地の事です。生地の生産にに問題がないか、縫製に問題が出ないか、を確認するために使用します。ずいぶん前に試験した生地が残っていました。これらもまた、量産品の観点から通常は店頭に並ぶことのない生地たちです。これも捨てらんない。なのでサープラス企画で登場してもらうことにしました。糸使いは20/7BDですのでオリジナルと同等の厚みです。なので、洗ったら乾かないぶ厚いそれです。また、ホワイトには生地の汚れが見つかりました。軽微なものでしたのでこのまま販売することにします。まあ、サープラスですしね。白汚れるんだよなーって気になってしまう方に朗報です。最初っから汚れています。でしたらちょっと吹っ切れませんか?僕は汚れてるんだけど、ちゃんと洗ってあるってホワイトもかっこいいなと思います。

というわけで1月19日の12時30分からウェブストアにて販売を開始します。

数に限りがございますので売り切れの際はご容赦ください。

クルーネックはこちらです。

パーカーはこちらです。

サープラス紹介動画はこちらです。

どうぞよろしくお願いします。

それでは、また。

戸谷より