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こんばんは。
今夜は整理工場のお話です。

えー!まだあるのー!

そうなの。洋服が出来るまでで、いちばんマイナーな工程です。
(この言い方は怒られそう…笑)

実は織りあがった生地は全て整理工場を通過します。物性の安定に必須です。(縮み、色落ちなど)

それでね、今回はウールの専門工場(超巨大)のお話。先ずは湯洗いなんだけど、木製のローラーで揉み込んで洗います。(2時間以上!)

その次は縮絨と言ってウール独特ですが、生地を湿らせた状態でヒツジ繊維を絡ませて縮めます。

それが、チェックなもんだから…

なんとミリ単位での調整です。(今回は特注なんで、事前データなし。試験反と最終リクエストを加味しての調整です。スゴ!)

縦も縮めて、横も縮めて。機械仕事なんだけど、ヒツジと会話しながら感覚で操作するんだって。

それでね、まだ完成じゃないんだって!もう一回洗うって….

実際メイドインジャパンのクオリティーって整理工程が担保してるところが結構有ると思う。だから、みんなに知って欲しいなぁ。

地域産業でこんなに大きな工場、きっと新しくは出てこないと思うけど、設備と技術、そして良い仕事をしようという気概に感動しました。

ちょっとディープな世界なので、
ヘェェェ〜でも良いから、何かプライドを感じて貰えたら嬉しいです。